総務部予防保健課 予防保健課の活動4

「そういや長次郎さん、保健室が出来てから私のトコに来るのは、実は初めてじゃなかったかな。私も複雑な気分だけど、ま、良く来たね。あなた達の体調改善は企業の体力強化にもなるし、組織のあり方について問題点の洗い出しにも積極的に利用されるんだよ。もちろん匿名だから安心して。ま、まずはしっかり体調整えて、色々見直して行きましょう。」

「なるほど、話には聞いてましたが、そういうシステムなんですね。いや正直、助かります。ジョーさんだったら前から腰の調子悪かったこともご存知だし、今の仕事の忙しさもよくわかってもらえて、正直に説明できます。でも、会社じゃ治療できなかったんじゃないですか?」

「前は事務所の一室でコソコソ活動してたけど、今は状況が全く違うんだよ。社長が会社として治療院登録をしてくれてねぇ。総務部予防保健課はれっきとした治療院なんだよ。だから、今からここで鍼もお灸もできるし指圧も組合せでしっかり治療できるんだよ。」

「へぇ〜、だからみんなが早くジョーさんところに行けって勧めてくれてたんですね。いや、ちょちょっと応急処置して、結局ミドー先生んトコに行くよう言われると思って、なかなか来にくかったんですよねぇ。」

「そっか、その辺の周知活動がまだまだってことだな。一応、いつもココにいるけど、週2回火·木の午後は大阪営業所の方に行った後、夜はそのまま御堂鍼灸院の手伝いだよ。品管業務もちゃんとやってるから、安心してな。」

「分かりました。とりあえず今日はよろしくお願いします。ちょっと抱え込みすぎてたと思うんで、仕事の配分は周りと相談し直します。」

「じゃ、早速診ていこうか。ミドーくんトコで書いてもらった問診票覚えてるかな。ウチは年代も限られてるし、仕事内容で質問内容分けてて、あそこまで細かくないから、さぁっと書いてもらえる?季節が変わって症状も違うと思うし。」

「あ、はい。前は節分の頃でしたよね。説明を受けたの覚えてます。もう6月だから4ヶ月も前ですね。」

「一応、ミドーくんトコには1ヶ月間くらいは通ってたんだよね。春の養生はある程度はできてたと思うから、この程度で済んでるんだと思うよ。」